第5戦SUGO大会レースレポート

                                2007.8.31

 

全日本ロードレース選手権シリーズ 第5戦 ST600クラス

開催場所 宮城県:スポーツランドSUGO

開催日時 825(予選) 参加台数53台 予選通過台数40

826(決勝) レース周回数18

観客動員数 13,500名   

予選コンディション 天候:晴れ 気温32℃ 路面温度42

予選結果 予選47位 予選落ち 

ベストタイム 予選 1'037.399

 

 いよいよ全日本ロードレース選手権の後半戦がスタートしました。そして、今シーズンの全日本で東日本最後の開催となる宮城県スポーツランドSUGOです。

 レース前には急遽エンジンをオーバーホールすることになったり、天候が不順でチャレンジカップレースが中止になったりと、波乱もありましたがレースの前の週には猛暑の中2泊3日SUGOに泊まり込み、走り込んで各セッティングを試したりすることが出来ました。その結果初戦の時のもてぎと同じような手応えを感じて、SUGO大会に臨めました。更に、昨年までチームメイトだった2006moto1全日本チャンピオンの『ヤッシー』こと松本康選手にピットクルーとして応援に駆けつけていただき、気合も一層入りました。

 

824日 ART合同走行

 朝から快晴でした。朝方は涼しかったのですが、時間と共に気温もみるみる上昇し、30℃を越え路面温度も50℃近くなりました。1回目の走行はマシン、人間の確認をし、回りの様子を見ながらの走行となりました。この時点で42位でした。そして2回目は、タイヤも新品に履き替え、タイムアタックをしましたが、転倒車が多く、路面温度も高かった為タイムが伸び悩んでしまいました。この日の総合結果は40位になりました。このままでは明日の予選は微妙な感じでした。そこで、応援にきてくれた『松本選手』に僕のライディングを観察していただきアドバイスをいただくと明らかに、マシンの旋回性が悪いとのことでした。アップダウンのあるSUGOでは、今までのセッティングのままではマシンの旋回性を殺してしまっていたようでした。どうすればいいのか、色んな方にアドバイスをしていただき、二人で充分な検討をした結果、予選ではセッティングを変えて走ることにしました。

 

825日 予選

 予選1回目は、旋回性が上がっただろうセッティングをしてコースインしました。すると、今まではらんでしまっていた2コーナーの立ち上がり等早めにインに着けるようになりましたが、なんとなくぎこちない走りになってしまいました。それは、今までよりもクリッピングポイントを奥に取ることで解消できることが、最後の方で分かりました。ということで、タイムアタックには失敗してしまいました。

 そして予選2回目です。このままでは、どちらにしても目標タイムを出せる感じでは無かった為、僕は挑戦者だということを思い出し、これからのレースの事も考え、時間もあったので、更に速く走れると思われる方向に大きくセッティングを変えました。すると、1回目の時よりはマシンがスムーズに走ってくれました。そして僕もそのマシンに慣れ、タイムが詰まって来ました。残り10分渾身のタイムアタックをする為、ピットインして、松本選手と相談、再びセッティングを変更、コースインいましたが、これが逆効果となってしまいタイムアップできませんでした。

 

まとめ

 今回のレースは悔しい結果に終わってしまいましたが、とても大きな収穫がありました。速く走る為の考え方や方法がトップ選手達と違っている事に気付きました。僕は今まで、マシンが遅くても、多少乗りにくくても、とにかく走り込んでライダーのレベルを上げ、ライダーでなんとかしなさい、ライディングにはライダーの占める割合が重要と教わり、それを実践して地方戦までは通用してきました。しかし、今回のレースでそれだけでは駄目だということを実感しました。ライダーのレベルが上がったら、マシンも良くして、そしたらまたライダーのレベルを上げるというように、ライダーとマシン交互にバランス良くレベルを上げていかないと全日本では通用しないことを学びました。まさに人車一体となることが、速くなれるのだと思いました。

 そして、ライダーとしてもっともっと走りに貪欲になることも重要だと思いました。今までも、そうで無かった訳ではありませんが、トップに行く為には以前よりも更に中身の濃い練習やテストをすることが必要不可欠だということを実感しました。それにシーズン中に気付くことが出来て本当に良かったと思いました。

 次戦の岡山まで約1ヶ月、いろんな方のアドバイスを聞きながら、集中して、いろんな事を試して、一つでも上の順位を狙って、しっかりとしたイメージを作り、それを実践できる様、がむしゃらに頑張ります。

 今は気力も充実して、とにかく走りたくて仕方がありません。今回、僕の為に色々と走り回り、的確なアドバイスをしていただいた『松本選手』、いつもヘルパーとして支えていただいているチームスタッフ、そして応援していただいているスポンサー様にとても感謝しています。

 次戦で、『こいつは変わった』と思われるようなライダーを目指しますので、ご声援宜しくお願い致します。


八幡屋礒五郎
faith
TSボディー
信越電建(株)
   
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